市役所で勤務していた元公務員の私が主婦におすすめする職場の1つが「市役所での仕事」です。
- どんな仕事をするのか
- 市役所で働くにはどうしたらいいのか?
など気になる点や疑問点をまとめてみました。
公務員じゃなくても市役所で働くことができる
市役所は公務員じゃなくても働くことができるのをご存じですか?
地方公務員になるには各自治体の公務員試験に合格しなければなりません。
しかし、窓口対応など簡単な仕事をするアルバイトがあるのです。
とはいえ、どの自治体でも募集をしているわけではありません。
ただし規模が大きい都市では住民課などの窓口では非正規職員が対応していることが多いです。
逆に規模の小さな市町村は正職員で全て仕事をこなすことが多いので求人は少ないです。
市役所・区役所で働きたい方は、市町村の規模に着目して求人を探してみましょう。
住んでいる場所が田舎や地方で、規模の小さな市町村しかない場合は、窓口業務以外にも様々な職種があるのでチェックしてみましょう。
市役所・公的機関の求人はHPかハローワーク
市役所で働いてみたい!
そう思ったら、まずは自治体の求人情報は各自治体の公式サイトかハローページをチェックしてみましょう。
民間の求人サイトに出している自治体もあるかもしれませんが、ほとんどの場合は出しません。
なぜなら求人情報を掲載する費用がかさんでしまうからです。
現に私も在職中、求人を募集する際は公式サイトとハローワークに掲載するように決まっていました。
もし、求人が出てない場合はこまめにチェックしてみましょう。
仕事内容は正職員の補助業務がメイン
市役所での仕事内容は窓口・電話による住民対応、データ入力・資料作成などの事務作業が多いです。
新企画の立案などを入ったばかりのアルバイトに任せることはあまりありません。
もちろんミスは許されないし個人情報を扱うので、しっかりと守ることのできる人だということが大前提です。
また、窓口業務は月~金、フルタイムで就労になるケースが多いです。
子どもがいて夏休みなどの長期休暇が困る、短期間で働きたいなと考えている人には、数週間~数か月の短期契約がおすすめです。
- 確定申告時の補助業務(2.3月)
- 窓口業務繁忙期の補助(3.4月)
例えば上記のように繁忙期のみのアルバイト募集もよく見かけます。
正職員は4月から異動になったり、世間的にも新生活スタートによる引っ越しシーズンにあたるため、人員を確保するために募集されることが多いです。
市役所勤務以外にも自治体採用にはいろいろな業務がある
市役所内の窓口業務のほかに、自治体採用の仕事には様々な種類があります。
事務が苦手だなと感じている人は、他の職種の求人に応募してみてはどうでしょうか?
- 学校事務員
- 公営保育所の保育士
- 公営放課後児童クラブの職員
- 公的施設の管理人(休日)
ざっと例を挙げるだけでもこんなにも。
会計年度任用職員制度を活用しよう
市町村採用の仕事をするなら知っておいてほしい言葉があります。
それは、会計年度任用職員制度。
今までは「臨時職員」とか「嘱託職員」と呼ばれていました。
地方公務員法の改正により令和2年度から制度化された職。
1会計年度(4月1日から翌年3月31日まで)が最長の任期として任用される。
正規職員が行う各種業務の補助を行う非常勤の地方公務員。
いわばその自治体専門の派遣登録のようなものです。
「会計年度任用職員」に変わったことによって、
- 年2回の期末手当の支給(要件有が多い)
- 有給休暇制度の拡充 など
今までの臨時職員・嘱託職員と比べると勤務条件が改善されているようです。
その分、正規職員と同様に、
- 条件付採用
- 人事評価
- 懲戒処分及び服務規程
も適用されます。
役場は年度で全て切り替わるため、前年度の1.2月ごろから会計年度任用職員の募集が始まります。
原則として、年度が変わる度に登録が必要
この制度のメリットは、選考の結果、不採用になっても、「〇年度の会計年度任用職員」の申し込み者名簿に登録できることです。
名簿に登録されると、職員の退職や休業などで欠員が出たり、急きょ人員が必要となった場合、申込者名簿に登録されている方の中から選考を実施することもあるのです。
新たな募集があった際に、自治体の方から
どうですか?
と面接等のお声がけすることもあります。
この名簿登録は、市町村に郵送・持参で申し込みするところがほとんどです。
自分が働いてみたい市町村の公式ホームページをチェックしてみてくださいね。
「 〇〇市 会計年度任用職員 」で検索!
働く時の服装は?職場は真面目な雰囲気って本当?
働く職種によって違いますが、市役所勤務での服装は基本的に自由です。
男性はスーツばかりですが、女性はスーツを着用していたり、カジュアルなチノパンを履いていたりと様々です。
クールビズを推奨している自治体が多いので、夏場は自治体オリジナルのポロシャツやTシャツを着用しているところが多い印象です。
そして、気になるのが市役所での職場の雰囲気。
私が在職中に本当によく言われたのが、
- みんな静かで仕事しづらそう
- 真面目な人ばかりで暗そう
という言葉。
どんなイメージがあるんだろうと思いながらも、やはり市役所はもくもくと作業をしている印象があるためそう思われがちです。
しかし民間の企業と特段変わりはありません。
業務に必要なことがあれば話もするし、面白くて個性的な方もたくさんいらっしゃいます。
市役所内が静かなのは単純におしゃべりしていると住民から「仕事をしていない」とクレームが入るという理由もあるかもしれませんね。
実際に少し業務の話をしているだけでも、クレームが入ることは多かったです。
各自治体によって雰囲気は全く異なるので、気になる方は事前に下見に行ってみてもよさそうです。
市役所アルバイトのデメリット
市役所アルバイトにもデメリットがあります。
- 仕事が単調でつまらない
- 任期が定められていて更新されない場合もある
- 正職員と同様の仕事をしても収入は雲泥の差
仕事が単調でつまらない
- 新しいことに挑戦したい!
- 自分のアイディアを形にしたい!
と思っている方には全く向きません。
担当になった課で基本的に同じことを繰り返します。
在職中も
前年度の資料を見てやってね
と言われることが多かったので、単調な仕事が嫌な方には向いていないかもしれません。
そのうえ、正確性が求められます。
最近、誤送金などで話題にもなりましたが、役所では個人情報を扱っているのでミスをすると住民の方に迷惑が掛かります。
任期が定められている
会計年度ごとに任期は終了してしまいます。
翌年度も継続して雇用されることも多いですが、人員配置の変更等で任期終了とともに辞めなければならない場合もあります。
年度ごとに登録しなおす場合もあり、正職員と比べると不安定です。
正職員と同様の仕事をしても収入は雲泥の差
正職員の補助業務といえど、仕事内容は正職員とそんなに大差はありません。
それなのに給料の面では差がかなりあります。
勤務条件等が改善されたとはいえ、正職員の年収には及びません。
正職員だと毎月の給料に加え、給料の2ヵ月分くらいのボーナスが年2回出ます。
同じ仕事してるのに…と感じてしまうかもしれません。
市役所アルバイトは雇用主が自治体だから安心!
市役所のアルバイトについてまとめてみました。
雇用主が必ず自治体(市町村)であるため、勤務条件や福利厚生などがしっかりしています。
全国各地どこに行ってもあるため、募集さえあれば誰でも応募しやすいのもメリットとして挙げられます。
気になるのは正職員との給料面での差。
安定、給料の高さを望む場合、年齢制限さえ引っかからなければ公務員試験を受けて正職員になってしまうのも手です。
意外にも年齢制限のハードルが低い公務員試験。
挑戦してみるのもアリです。