お母さんは赤ちゃんを産んで身体がまだまだ大変なのに、頻回授乳が始まり大変ですよね。
私は、「授乳って簡単なことでこんなにも辛いもの」だとは思っていませんでした。
この記事では、私が実際に生後1ヶ月で完母(完全母乳)から完ミ(完全ミルク)にいきなりチェンジした方法をまとめました。
- 完ミにシフトしたいけど周りのガヤが気になる人
- もう限界!今すぐにでも母乳をやめたい人
もちろん、母乳育児は赤ちゃんにとってとてもいいものです。
この記事を読みに来てくれてる人は、そんなこと知ってますよね。
知っているから苦しんでいるんです。
この記事は、
母乳育児を無理をして続ける必要はないよ!
やめたって大丈夫なんだよ!
という記事です。
母乳育児を頑張りたいという方には向いていませんのでご理解下さい。
母乳育児中はどんな感じだったの?
私が実際に母乳育児をしていたのは、断乳した生後42日目までの約1ヶ月半になります。
私が子どもを産んだ病院では、「母乳を推奨していて、産んだ次の日から母乳をあげていきましょう」という方針でした。
出産翌日から授乳を始め、退院前日(産後5日目くらい)には母乳が出始めました。
母乳量は多い方だったため、母乳のみでやっていました。
いわゆる「母乳過多」な体質でした。
常にパンパンに張っていて、授乳時間が近づくとガチガチになってしまうし、どんどん溢れてくるので母乳パッドが欠かせませんでした。
母乳育児中のタイムスケジュールを公開
当時は授乳に必死で殴り書きをしていたのでだいぶ見にくいですが、こちらが当時の授乳タイムスケジュールです。
1日に最低8回、多い時には13~15回ほど授乳をしている日もありました。
この「1日8回」というのは、「3時間以上空けない」という病院の教えを絶対に守り、わざわざ赤ちゃんを起こしてあげていました。
わざわざ起こさずに自分の睡眠時間にあてれば、もっとゆったり育児ができたのに…と今なら思っています。
子どもは母乳をちょこちょこと飲むタイプなのか、片乳で満足してしまい、片方だけ飲んでそのまま寝てしまうこともしばしば。
そうすると飲まれていない片方の乳はどんどんガチガチに固まってきて、時限爆弾を抱えているようでした(泣)
そんな状態なのに、インターネットで「母乳が上手に飲めていないと泣く」とか「母乳不足」とかいう記事を見つけると、何を思ったか授乳後にミルクを少量足したり、完全に迷走していました。
トラブルだらけの母乳育児
その頃の私はトラブルをなくすために、和食中心の食生活を心がけ、揚げ物や甘いものは全く食べないようにしていました。
脂質をとれば、おっぱいが詰まる。
聞いたことありますか?
私はからあげやケーキなどを食べた翌日は必ずと言っていいほど乳腺炎になる気がしていて、乳腺炎になるのが怖いから次第に口にしなくなりました。
詰まりにくくするお茶「ミルクスルーブレンド」の口コミがよくて試したりなんかも。
しかし、まさかの展開・・・
和食にしても詰まるときは詰まりました(笑)
詰まりやすいかどうかは、体質の問題ですよ。
ちなみに、当時飲んでいたお茶がこちら。
当時人気があったお茶で友達から勧められて飲んでみることにしました。
母乳量を増やすミルクアップブレンドティーもあります。
両方ともノンカフェイン、無香料・無着色・無添加のハーブティです。
授乳にも使用可能なハーブしか使われていないので授乳中はできるだけいいものをとってあげたいお母さんにぴったりです。
詰まりやすい傾向にある方は、積極的に水分を取るようにするだけで少しは良くなるのでは…と思います。
ハーブティーが苦手なら水や麦茶とかでもよさそう!
では、どんなトラブルが多かったのかご紹介します。
乳首トラブル
乳首の根元が常に切れていました。
大したことがなさそうな傷に見えますが、この状態での授乳は拷問に近いですよね。
乳首が切れたことがある方は分かってくれるはず。
助産師さんが言うには、子どもの口が小さく飲み方が下手くそなのが原因だそうです。
そのせいで、深くくわえさせても、どんどん浅吸いになってしまうようでした。
私も痛みから無意識に子どもから離れるような姿勢になっていて、うまく咥えさせれず、またキズができるという悪循環でした。
キズパワーパッドや絆創膏を貼って授乳をすると痛みが和らぐ気がして、貼っていた時期もあります。
授乳のたびに張り替えていたものの…
衛生上と誤飲の心配があったので途中でやめました。
保護材を貼って授乳される方は、この2点に気を付けてくださいね。
授乳していない間はランシノーや馬油を塗ってラップを貼っていました。
1日8回以上も傷口に刺激を受けているわけだから、なかなかキズが治らず苦しまされていました。
病院でいただいたお産セットの中にピアバーユがあって、こちらを重宝していました。
私のお守り的な存在でした。
ピアバーユは、さらさらで塗りやすいですよ。
ランシノーは少しテクスチャーが固め。
1回乳首が切れてしまうと、絶望して気持ちがもうついていかないんですよね・・・
頑張れる気がしない(笑)
ですので切れないように予防するのは大切です。
皆さんも切れる前に対処するようにしてくださいね
しこり
こんな授乳スタイルで授乳をしているから、常に胸が張って痛いし、少し油断するとすぐに詰まり、しこりがごろごろできました。
しこりを解消するために子どもに飲んでもらおうとします。
しかし、しこりが至る所にあるため、解消する前に子どもがおなか一杯になって寝てしまうのです。
片方しか飲んでくれなかったときは、分泌しすぎないように気を付けながら搾乳をしていました。
しこりもなかなかしぶとくて、なかなか解消されないんですよね。
乳口炎(白斑)
しこりがなかなか取れないと焦っていると、そのうち乳首の頭にぽつんと白い点ができます。
白斑という憎き敵です。
白斑ができると吸われるだけで激痛です。
でも赤ちゃんに吸ってもらって詰まりを取らないといけません。
それが無理なら自分で搾乳するしかないけど、それも痛い。
しかも搾乳すると、胸が張ってくる。
また母乳が分泌される。
このようにして、無限の負のループに入っていきます。
乳腺炎
なんとかしこりや詰まりを取り除こうと試みても、その甲斐むなしく手遅れになると乳腺炎になります。
私はたった1か月半で何回乳腺炎になったのか分かりません。
胸が岩みたいにごつごつになり、真っ赤になりました。
ひどいときは40度近い高熱、悪寒、震え、ふらふらで赤ちゃんのお世話どころではありませんでした。
ひどい乳腺炎も何度もなり、夜間の外来にかかったこともあります。
こうなるとどうしようもないので母乳マッサージを受けます。
自分で解消される方もいますが、私はもっぱらプロ任せでした。
つらすぎて自分で対処する勇気がなかったからです。
助産師さんにマッサージしてもらうのも痛くて痛くて涙が自然と出てきます。
唯一の救いは、里帰り出産中で母が病院まで送ってくれたり、出産した病院は24時間いつでも対応OKの病院だったことでした。
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母乳なんてもうやめたい!
トラブルがない日なんてなかったので毎日
母乳やめたい
と考えていました。
身体的・精神的に辛かった
授乳の時間が訪れるのが嫌で嫌でしょうがなかったです。
授乳直後に
「また数時間後にあげなきゃいけない」
毎日
「今日はあと何回あげるんだろう…」
どんどん精神的に追いやられていました。
出産前にイメージしていた授乳とはかけ離れたものでした。
母乳のことばかり考えていた
母乳育児中は、四六時中母乳のことばかり考えていました。
うまくいかない母乳育児について、暇さえあれば「断乳」というワードを検索していました。
かと思えば、必死に母乳育児の成功方法を調べたり…
こんなことでやめたいっていうのは自分のわがままだ!
自分さえ我慢して頑張ればいいんだ!
とにかく母乳あげなきゃいけないと謎のこだわりがあり、母乳にとらわれていました。
周りの目を気にしていた
周りにどう思われるかということを常に考えていたかもしれません。
周りのママはトラブルなく、いとも簡単に授乳していました。
私ができないのは、私の努力が足りないのかも?ととても悩みました。
母乳をやめたいとさりげなく言ってみると、
母乳がたくさん出ているのに、なんで辞めたいの?
母乳が出るのにもったいない。
あげたくてもあげられない人もいるのに。
何度も何度も言われた言葉です。
これを言われる度に、我慢するしかなくなりました。
特に助産師さんにこの言葉をかけられると、ダメージ力半端ないんですよね。
断乳を決意!
母乳育児に囚われすぎて精神的に参っていた私は、ついに断乳を決意しました!!
そんなことよりもっと大切なことがある!
母乳のことばかり考えていた私は、ある日「もういいや!」と吹っ切ることができました。
かわいい子どものことより、いかに母乳育児を成功させるのかということばかり考えていたことに気づいたからです。
子どもが元気に育ったら、母乳でもミルクでもいいじゃん!と思えるようになりました。
里帰り終了後の生活を考える
断乳する1週間後に里帰りを終了して自宅に戻る予定でした。
実家は遠方、飛行機じゃないといけない距離だったため、何かあったときのサポートはゼロです。
夫もこのころは仕事が忙しく、このまま母乳育児を続けて乳腺炎になり、子どものお世話ができなくなる方が問題でした。
規制前に助産師さんにも
乳腺炎になりやすい体質だから、自宅周辺で母乳マッサージをしてくれるところを見つけて定期的に通った方がいい!
と言われました。
そういった状況でうまくやっていけるか、とても不安でした。
しかももう既に母乳マッサージに通いまくっていて、いくら使ったかわかりません。
よく母乳だとお金がかからないと言いますが、それはトラブルがない人限定の話です。
トラブル持ちだとめちゃくちゃお金がかかります。
そこまでお金をかけて無理をする必要もない。
自宅に戻ってからの生活のリズムを早く整え、子どもに負担をかけないようにすることが大切。
そう思い、断乳しようという気持ちが固まってきました。
周りのやさしい言葉に甘えた
一番の後押しになったのは、周りの人の言葉です。
やめると決めたときに、マッサージをずっと対応してくれた助産師さんが
1か月半によく頑張ったね。
1か月半もおっぱいあげたら、ママの免疫も十分いってるから心配しなくても大丈夫!
と言ってくれました。
この言葉があったから罪悪感なく、すっきり断乳することができたと思います。
そして、母や夫も無理しなくていいと応援してくれました。
断乳決行!
断乳方法は、助産師さんと相談し、先生に薬を処方してもらうことにしました。
薬を服用した日に母乳マッサージもしてもらい、しこりなどがないように状態をよくしてもらいました。
そしてまた1週間後に母乳マッサージをして、溜まっている母乳をすべて排出したら断乳完了です。
断乳中に気を付けること
「1週間後の受診日まで胸をとにかく冷やして極力触らないようにしてください」と言われました。
張ってきていたいときは乳首は触らず、乳房を握るようにして絞る「おにぎり絞り」をして圧を抜くくらいにします。
断乳時は湯船に入ると体が温まって母乳が出やすくなってしまうため、シャワーで済ますほうがいいそうです。
断乳中の様子
断乳2.3日後が1番ピークです。
乳房が岩のようにガチガチになります。
あまり触るとよくないので乳腺炎にならないか気にしながらも、お風呂の時におにぎり絞りをするだけで触らないようにしました。
1週間後のマッサージをしてもらうまでとにかく我慢です。
2.3日目の山場を越えたら特につらいということはありませんでした。
ブラジャーとの間に保冷剤はさむのもおすすめです。
めちゃくちゃ寒いんですけど、よく冷えます。
挟みすぎて風邪をひかないように注意!
いよいよ、マッサージの日です。
マッサージをしてもらうと、ふにゃふにゃでとても楽になります。
その後、薬のおかげなのか母乳が出たり張ったりすることもなく、無事に断乳終了しました。
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断乳後はバストケアが大切!
断乳に成功したら、絶対絶対絶対!!!!
バストケアを怠らないでくださいね。
おばあちゃんみたいな胸にならないように…
ちなみに私は、ブラトップ愛用しすぎて、かわいそうなおっぱいになりました。
ブラトップ愛用者は気を付けて!
参考記事 卒乳後ユニクロのブラトップを愛用してたら、胸が見るも無残な形になってしまった
いろいろ使用した結果、2022年現在、愛用中の性能・コスパ最強のブラジャーも紹介してます。
人気記事かなりおすすめ!安い&ホールド感ありのブラジャー・ナイトブラを発見!
完ミになってから変わったこと
今まで母乳育児だった方は、ミルク育児がどのような感じなのか気になりますよね。
たしかに、ミルク育児はミルク代がかかる、作るのが面倒などデメリットもあります。
しかし精神的な負担がなくなり、とても気楽になりました。
お酒も飲めるし、好きなものも気にせず食べることができます。
なにより夫もミルクをあげられるようになったことにより、夜中に授乳で起きなくていい、時間を気にせず外出できることがとてもうれしかったです。
自分を責めず、育児を楽しめることが大切
周りの声に悩み、周りの声に励まされた母乳育児でした。
特に出産直後は普段よりイライラしやすかったり、落ち込みやすかったりしたので、周りの声に左右されて生活していました。
今だから言えるのは、自分と子どものことだけ考えて生活したらもっと苦しまなかったのかもしれません。
当の子どもは既に小学一年生になりました。
でも今現在、「母乳かミルクか、どっちで育った?」という話題は一切出ません。
だから気にしなくてもいいのです。
ちなみに、2人目は自分でもびっくりするくらいトラブル全くなしの完全母乳で育ちました。
2人目は1人目の時の恐怖を思い出し、入院中に初乳だけあげて退院したらミルクで育てようと思っていました。
母乳で育てません!ミルクで育てます!
と入院中ずっと宣言していました。
やめようやめようと思っているうちに、なぜだかうまくいっていって母乳で育てていました。
2人目は2人目で過飲症候群になったり、生後7か月で卒乳してしまったりと全然違ったことで悩みました。
【生後7か月であっさり卒乳してしまった話】卒乳後のおっぱいケアはどうする??
完全母乳、完全ミルク、両方経験したからこそ、どちらかが特段良いとは言いきれないと思いました。
だから、母乳じゃなくても大丈夫です。
それぞれいいところがあるので、自分に合った育児方法を見つけることが大切です。
自分が大切にしたいことをよく考え、気にせず楽しく育児していきましょう。